歯並びの悪い部分は歯周病にかかりやすいことが知られています。
歯と歯がくっつきすぎているため、歯ブラシを当てにくいことと、歯と歯の間を支えている骨が薄いので歯周病の進行が速いという特徴があります。
歯並びの悪い個所は糸ようじ(フロス)を使用していただくことと、硬い毛の歯ブラシなどで磨きすぎないことが大切です。
歯ぎしりをした時のかみ合わせを確認するブラックスチェッカーを利用して、咬合治療の改善を確認しております。
ブラックスチェッカーは非常に薄いマウスピースに食品用の色素を塗布したものです。歯ぎしりをすると、歯の接触した部分が白く色が抜けます。
睡眠時にこのブラックスチェッカーを装着して寝ていただいて、睡眠中の歯ぎしりの状態を記録します。
使用したブラックスチェッカーを診療日にお持ちいただき、ずらさずに噛んだ位置を青くインキします。
それによって、歯ぎしりをした際に歯に接触している部分を確認することができます。
あなたの歯が揺れてしまっている場合、噛み合わせが問題かもしれません!
咬合性外傷とい言う言葉を聞いたことはありますか?
悪い噛み合わせにより歯が揺れるような生理的な力を超えた圧力がかかると、その刺激によって歯が揺れて歯の周囲を支えている骨が溶けてしまうことを咬合性外傷と呼んでいます。
咬合性外傷は、一般の方にはあまり知られていない歯の病気です。そのため、患者さんが咬合性外傷を誤って、歯周病菌で歯槽骨が溶けたと思われる場合があります。
場合によっては歯医者さんも、咬合性外傷が主原因で歯槽骨が溶けていても、咬合性外傷の診断が出来ずに、患者さんに単なる歯周病として説明している場合が少なくありません。
かみ合わせが悪いと骨が吸収する!と言ってもあまり信じられないかもしれませんが、歯の周囲を支える硬い骨もぶつかったりすると折れて歯が抜けたりするように、そこまで硬いものではありません。
悪い噛み合わせの影響で日々強い力が歯にかかってしまうと、歯の周囲の骨が吸収してしまうことは何となくおわかりいただけるのではないでしょうか?
歯が揺れてしまっている場合は、まずは歯周病なのか咬合性外傷なのかの診断をすることが重要です。
もしあなたのの歯が揺れてきてしまった場合、どう思いますか?
きっと非常に不安になるのではないでしょうか?何か問題が起こってしまっているのではないかと感じると思います。
歯が揺れるという場合の原因は、歯が割れてしまっている場合や、歯の周囲を支える骨が吸収してしまっている場合、歯と骨をつなげているコラーゲン繊維が緩んでいるといったことが考えられます。
どれも大きな問題ですが、多くの場合、かみ合わせが影響をしています。歯周病が進行してしまっている歯の多くは咬み合わせが強く当たり歯を揺らしていますし、歯ぎしりが強くて歯が折れたり、歯が揺れるようになる場合も咬み合わせが揺れる歯に強く当たる状態になっている場合が多いです。
そのため、歯が揺れている場合はまず噛み合わせの確認からすることをお勧めしております。
歯並びの悪い部分は歯周病にかかりやすくなります。
このケースでは、1本飛び出した前歯も歯茎が下がってしまっています。感染がない状態の歯周病が始まってしまいました。
また、八重歯は歯周病のリスクが高く、八重歯のお年寄りはいないという言葉もあるように、歯周病で八重歯を抜くことは多くあります。
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歯並びの悪い部分をごしごし磨いてしまうと歯の飛び出している部分の歯茎が下がることがよくあります。
歯茎が下がってしまった場合、同じようにごしごし磨くとさらに歯茎が下がってしまいますので、その部分は柔らかい毛の歯ブラシや、小さい親知らず用の歯ブラシで磨いていただくと良いでしょう。
下がってしまった部分は歯茎の再生をされると良いと思います。